里親制度

国から手当や養育費を支給される里親とは?

里親制度社会的養護が必要な児童数は、ここ数年で急増しています。そうした児童が身を寄せる先として、児童養護施設などが思いつきますが、より家庭的な環境で養育できる里親が注目されています。あらためて、里親とは、児童福祉法に基づき、通常の親権を有さずに児童を養育する者のことを言います。

私たちは、里親というと、これ以外にも、ペットを引き取る者をイメージすることが多いと思いますが、今の里親は、国から手当や養育費を受けています。里親制度は、実は国(厚生労働省)をあげて委託を推進している制度で、里親等の養育技術の向上、里親支援及び里親委託等にも積極的です。

里親になるには、まず地域の児童相談所に相談し、里親制度の説明と里親になるための要件を満たしているかどうかの確認を得なければなりません。
その上で、養育里親または専門里親を希望する場合は、里親研修を受講しなければいけません。そして、研修受講後は修了証書が交付されますので、修了証書と申請に必要な書類を添えて児童相談所に提出します。
その後も、幅広い観点から、里親としての適性があるかチェックを受けなければいけませんし、里親に登録されても、すぐ子供の養育を委託できるわけではありません。ただし、里親は、国から手当や養育費を受けるのですから、当然のことでしょう。

里親が受け取れる手当や養育費はどのぐらい

里親が受け取る養育費は、非常に細かく設定されており、幼稚園では入園費・通園費が実費支給されるほか、制服、カバンなどは、里親の収入に関係なく、補助の対象になります。これが、以降、高校まで続きますから、実の親がいる貧困家庭の方が環境は厳しいかもしれません。
また、里親手当(月額)ですが、養育里親は72,000円(2人目以降、36,000円)で、専門里親になると、123,000円(2人目以降 87,000円)。その他の費用として、里親委託支度費などが加算されます。

なお、これらの手当は、養子縁組を希望する里親には支給されませんので、詳しくは各自治体で確認してください。

対象者 里親になることを希望する方。
必要書類 里親認定申請書、里親研修の修了証書(養育里親と専門里親のみ)、健康診断書、申請者・その同居人の履歴書、自宅の平面図、欠格事由のいずれにも該当しない者であることの証明書、戸籍謄本、所得証明書など。
申請期限 随時
申請先 お住まいの地域の児童相談所、各自治体

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